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ボーカルのうごき

2017年4月20日 ,

PV、音楽番組、ライブビューイング。
昨今、音楽家として売れることは、映像化されることとニアリーイコールです。
「聴いてもらう」だけでよかった時代から、「見てもらう」ことが必要な時代へ。
やがて、カメラを指差す者が現れました。大きく手を広げる者、首筋に手を添わせる者。
映像技術の発展が、ボーカルに動きを発明させたのです。
数多のボーカルによって積み重ねられたこれらの動きを、
歴史上初めて、ダンスとして体系化しました。

 

 森系ボーカル
イケメンボーカル
強めガールズボーカル   パッションボーカル
アイドルボーカル

 

企画・演出・パネル制作:身体企画ユニット ヨハク

vocal green:秋山きらら
vocal blue:橋永悟
vocal pink:遠藤七海
vocal red:加藤航平
vocal yellow:竜野夏宙

 

この作品は、立教大学 映像身体学科 “映身展2017” @東京芸術劇場アトリエイースト/アトリエウエストにて、2017年3月に展示・上演しました。
https://www2.rikkyo.ac.jp/web/eishin/event/event20170303.html

 

 

マニアなトビラ 展示

あなたをダンス観賞の深みへご招待する、マニアな話。今回はダンス作品の”展示”について。

ダンス作品は、劇場で、公演という形態でしか見られないと思っていませんか。
昨今、映像配信や芸術祭などでの屋外での上演も増えてきているため、そのような印象も薄くなっていると思いますが、では、ダンスを「展示」することはできないのでしょうか。

今回本作品では、ボーカルのうごきを分類し、多くの人がよく見知った動きをパネルとして展示しました。
また、そのパネル展示のすぐ隣で、パフォーマーが無発声のまま歌を歌い(口パク+動作)、パネルで解説されている動きを全て網羅するように動きを展示することに挑戦しました。
鑑賞いただく来場者の方々には、適当なJ-popメロディーをイヤホンで流しながら鑑賞することを推奨し、いずれかのパフォーマーの動きが高確率でリンクして見えるということを体験していただきました。

もちろん私たちの稽古では、音楽をかけながらこのような練習を長時間に渡り実施しています。
いかがでしょうか。公演ではない、長時間に渡る動きの「展示」の可能性を感じていただけましたでしょうか。

 

 

 

 

映身展

映身展は立教大学現代心理学部映像身体学科に所属する有志の学生によるプロジェクトです。当プロジェクトは「映身で創るということ。映身を創るということ。」をスローガンに、同学科の存在を学生の手で大学の内外に向けて発信していく場を目指して発足しました。 第2回となる映身展2017では、一つの会場で様々なアプローチの作品を上映/上演/展示し、それらを総称して「映身生の考える映像身体学の一つの答え」として提示しました。

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